ひとりでもたくましく

ひとりで楽しめる日々を!

レンガは必死に積まない

必死にレンガを積んで沢山お金をもらい、

老後にゆっくり好きな釣りをしてをして過ごすのか、

レンガは気が向いた時に積んで、

今の時間の殆どを好きな釣りをして過ごすのか。

自己啓発本で良く引用される有名な話。 

 

正解は無いんだけど、

たまに立ち止まってわたしの正解を考える。

 

ずっと自分の存在価値を仕事に求めていた。

仕事の為の衣食住だった。

夜も何度も目が覚める。

必死でいつも張りつめていた。

仕事で自分の存在価値を求めると苦しくなる時が来る。

必ず好調も不調もあるから。

 

好きな釣りをすることに

自分の価値は問われない。

自分の好きを沢山見つけていけば

仕事は単なる仕事でしかなくなる。

でもなにより大切なのは

自分が楽に呼吸できているかどうか。

 

好きな釣りをしてたまに仕事をする方が正解!と、

わたしは言い切れる様になりたい。

潔い人

潔い人に敬意を感じる。

分かりやすく、勇気を出してバンジーを飛んだ人とかでは勿論違う。

例えばつっけんどんな愛想の悪い人、コミュニケーションがうまく取れない不器用な人、いつも落ち込んでいる暗い人、あれもこれも悪く言うネガティブな人など。

 

みんなどう振る舞えば人に好かれるのか本当は知識として知っている。

知った上でそれをまとわず、自分の性分一本で生きている。

自分を変えたい、変わりたいと思っているのかもしれないけど、無理な笑顔や饒舌なトークは求めていない。鎧も盾も無く裸でリングにあがっている姿は格好いい。

 

いつも笑顔で誰からも好かれる種々非の打ち所がない人も、偽りでなくホントにいるかもしれない。でも私はなにもまとわない、もしくはまとえない、傷跡がみえる人に敬意を感じる。 

その潔さと見え隠れする傷跡はわたしの緊張を解いてくれる。

 

人の好意を欲せずに、

自分を生きているひと。

日常

自分の世界が狭くて窮屈だなと思った時、頭の中にそれを諭すようなシーンがCMみたいに流れてくる。

 

今、

アメリカで女子高校生が友達とハンバーガーを食べている。

アルプスで少年の羊飼いが羊を追いかけている、

ベトナムの水田で笑顔で働く親子がいる。etc。

 

ここでは無い遠いどこかで、存在していそうな人々の生活のワンシーン。

どれもこれも映画やテレビで目にしたベタな映像のパッチワーク。

 

でも

彼らにとっても(実在していないかもしれないけど)

多分わたしの生活のワンシーンはここでは無い遠いどこかにある世界。

 

世界をガラリと変えて今と全く違う生活をしてみたいけど、

でもいつかそれもわたしの日常になる。

自分の手で触れることのできる範囲の世界に不平不満を吐かず、

淡々と大切に生きているだろうと思う地球上のたくさんの人。

 

どっちの水が美味しいか、未だ右往左往しているわたし。

どっちの水を選んでも、

その時自分の手で触れることのできる世界を大切にしたい。

 

 

 

 

 

 

外へ出たら

書を捨てよ町へ出よう(寺山修司)の言葉が

ふとよぎったのは

あまりにも秋の陽射しと微風が気持ち良くて

外出して良かったなと思ったから。

 

本は大好きで無いと生きていけないけど、

自分の迷いやこの先の目標なんかからの

逃げ場所にもなってる。

読んでいる間は考えなくていい。

本の内容によっては

ガッツリ考えるときもあるけど。

 

公園でお寺でカフェで

スマホも本も開かず

ただそこに座っていると

ふと自分の本音がわかる時がある。

 

ほんとはどうしたいのか。

ほんとに悩んでいるのか。

ほんとはとっくに答えは出てる。

 

 

ストレス脳と幸せの定義

『魂が空虚さに震え、なんとしてでも交流したい。』

スマホ脳で有名な著者アンデシュハンセンの

ストレス脳で紹介された一頁。

 

医学知識が全くない私にも

分かりやすく細やかに説明されていて一気に読みました。

 

孤独が寿命を縮める。

孤独はタバコ1箱吸うリスクと同じで

身体や脳に影響を与えるという。

冒頭の一行は1905年に書かれた小説の一文。

100年以上も前のテーマにも孤独が。。

 

わたしたちの脳は一万年前の状態から

現代に合った進化を遂げておらず、

スマホInstagram等がもちろん無かった

狩猟民族の時代と同じバージョンの脳を

今も使っていることになる。

 

一万年前から今日に至るまで

脳の果たす役割は野生動物やウィルス、

感染症などから身体を守ること。

なにをおいても生き延びる事だけの為に

機能している。

膨大な研究データと具体的な臨床結果を

もとに分かりやすく著者は説いてくれる。

 

不安を感じること、ストレスを感じることは

脳が正常に働いている事の証で

むしろ当たり前だと。

 

脳は現代のわたしたちが望む

幸せで楽しい日々を送ること、

幸せな気分でいつづけることを

全く目的としていない。

 

本文より

なぜ脳は精神的に元気でいるようには

進化せず、常に最悪の事態に備え(不安)、

場合によっては自分を守る為に

引きこもらせる(うつ)ようにしたのか。

ーーーー『ストレス脳』アンデシュハンセン

 

これを読んだだけでも

毎日最高の気分でいられない私は

救われました。

 

著者の研究においての幸せの定義は

『人生の方向性に対する満足度』としています。

 

幸せというのは常に最高の気分で

いることではない。 

『幸せになりたければ

幸せを追い求めてはいけない。

幸せが生まれるのは人生で

なにが重要なのかを理解し、

それに沿って行動しているその過程』だと。

 

著者は経済学部を卒業する年に

就職先として内定していた投資銀行での

行き着く先が結局カネをいかに

稼ぐかだけであることに魂が無いと感じ、

医学部に入りなおして精神科医となる。

 

24歳の若さでお金を稼ぐだけの

虚しさに気付き、不安と引き換えに

人生でなにが重要なのかを見極め、

行動に移した人。

著者のプロフィールにも

わたしは励まされました。

 

 

 

 

 

 

 

悩んでいる人間は愛おしい

会社から帰ってきて

毎週やっているテレビ番組が

いつものテンションで流れている。

毎日同じ事の繰り返し過ぎる!

Amazonプライムに切り替えた。

 

選ぶのが面倒で

取り敢えず疲れているので

勝つか負けるかのアメリカ映画以外がいいと

適当に出てきた邦画をクリックした。

 

池田エライザの暗さの中の華やかさと

こわ面白くちょっと泣かせるストーリーに

引き込まれた。

 

天涯孤独で幼少期から友達が

1人もいない主人公は

誰にも媚びる事なく

自分と自分の境遇を受け入れて

静かに動じず強く生きている。

 

幽霊が普通に見える彼女は

自殺したパンク野郎や

刺殺された自意識過剰なコスプレ女子や

事故死した生意気な小学生達と

ケンカしたり笑ったりして

ひとりの日々を過ごしている。

 

死んでしまった幽霊達も

わたしたちと同じ様に

人生について悩みや後悔を未だ抱えていて

肉体は無いけど生きている。

夜のマンションのベランダで

幽霊2人が背中を並べて

これからのことや今までのこと、

切ない思いをぽつりぽつりと

吐露していく。

 

何者にもなれていない自分を

無駄に悲観して死んでしまったぜ

と呟くパンク。

コスプレをして理想の自分になれない

自分とのバランスをとっていたという

OLコスプレ女子。

犯人を恨んでいるのか

自分を恨んでいるのか

分からなくなったと涙を流す。

 

みんな同じ。

幽霊が実在するかどうかはどうでもよくて、

人間である限り 

皆それぞれに事情や、悩み、

満たされない思いを抱えている。

主人公の池田エライザ

そんな幽霊達との交流で生き方を

変えていく。

 

生きてても死んでても

悩み傷つきながら自分を生きていく

人間という生き物が

愛おしいなと思える映画でした。

 

映画名はルームロンダリング

オダギリジョーのシニカルさが

悲壮感を消失させています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生き恥を晒してるな、と。

周りの人にイライラしたり

ひがんで妬んですねたり

偉そうな態度を取ったり。

 

日々のちょっとした振る舞いに

自分の未熟さがこぼれっぱなし。

オーラってものが実在するのか知らないけど

やっぱりその人自身からその人の本質が

微量でも醸しだされてますよね。

 

ホントはいつも笑顔で

穏やかで優しく悲観せず

デンと構えた器の大きい人になりたい。

 

つもり積もらせてきた恥量の大きさに

気付いてしまったら一歩も外に歩けない。

穴があったら入っていたいけど

逃れられる穴は無い。

 

反省して戒めて律して

また朝が来て顔を洗って

恥をしのんで一歩踏み出して

歩くしかないのね、人生は。