潔い人
潔い人に敬意を感じる。
分かりやすく、勇気を出してバンジーを飛んだ人とかでは勿論違う。
例えばつっけんどんな愛想の悪い人、コミュニケーションがうまく取れない不器用な人、いつも落ち込んでいる暗い人、あれもこれも悪く言うネガティブな人など。
みんなどう振る舞えば人に好かれるのか本当は知識として知っている。
知った上でそれをまとわず、自分の性分一本で生きている。
自分を変えたい、変わりたいと思っているのかもしれないけど、無理な笑顔や饒舌なトークは求めていない。鎧も盾も無く裸でリングにあがっている姿は格好いい。
いつも笑顔で誰からも好かれる種々非の打ち所がない人も、偽りでなくホントにいるかもしれない。でも私はなにもまとわない、もしくはまとえない、傷跡がみえる人に敬意を感じる。
その潔さと見え隠れする傷跡はわたしの緊張を解いてくれる。
人の好意を欲せずに、
自分を生きているひと。