ひとりでもたくましく

ひとりで楽しめる日々を!

ひとりでしかできない楽しいこと

ひとりでやれて楽しいこと。
好きなだけ本を読むこと、
本屋に長居できること、
新幹線で本を読むこと。
ずっと思いつくのは読書しかなかった。
でもここ最近もう一つ楽しいことが
見つかった。

写経。
静かなお寺の写経場で
ひとり静かに墨をすり、262文字の
般若心経を丁寧になぞっていく。

雑念は浮かんでは消えたりするけど、
集中して書くことが大切。
なにも悩まなくてもいいし、
過去を思い出して自分を責めなくてもいい。
もちろんひとりでしかできない。
友だちと連れ立って来られてる方もいるけど、
写経している時間は完全にひとり。

お経の意味は分からなくても関係ない。
あの言葉の響きが真言だと書いてある。
でもやっぱり気になって般若心経
意訳の本を買った。
意味を知ってさらに心酔した。

この世は空。
あこまで言い切って大丈夫なのかと
心配になるくらいの勢いで断言している。

若いも老いもない、
生きるも死ぬもない、
増えるも減るもない。

生きるも死ぬもないんだったら、
わたしの日々の細々とした悩みなんて
無いに決まってる。

文字をなぞるだけだったのが、
空の意味を噛みしめてする写経は、
わたしの精神安定剤
写経をしても日々の現実はなにも
変わらないけど、妄想したり悲観したり
投げやりになったりしている
いつもの甘えた心が一緒に正座してくれる。
束の間でもリセットされた
心で過ごす数時間は幸せです。